店舗経営シミュレーションの傑作
ポーションを作って売る。文字にするとこれだけだが、ゲーム内のそれぞれ要素が高いレベルであることから、非常に面白い。ゲームの進行は「ポーション素材調達」⇒「ポーション調合」⇒「店舗で販売」⇒売り上げを元に「ポーションの素材を調達」⇒のループを繰り返すことになるが、それぞれの要素を簡単に紹介する。
ポーションの素材調達
素材の調達にはいくつか方法がある。
冒険者に依頼して素材を取ってきてもらう。ただし、お金だけではなく冒険に使用するポーションも提供する必要がある。例えば、炎のエリアを超えるためには炎耐性のポーションを作って冒険者に渡す等々。
ギルドマスターに依頼して調達してもらうことも可能。
獲得した素材は最初のひとつ目を商人に無償提供することで以降は店舗に永続的に並ぶため、安定供給が可能になる。
ポーション調合
このゲームの一番の楽しみ要素。
それぞれの素材には「マジミン」という5種類の元素が含まれており、ポーションごとに決められた比率になるように素材を投入していく。ポーションに含まれるマジミンが多いほど質の高いポーションになり、マジミンの比率が完璧に近いと最後に品質ボーナスが発生する。後半のポーションほど完璧な配合は複雑になるため、試行錯誤することになる。
ポーション販売
ポーションの販売はカードバトル方式。
あらかじめ用意した20枚のデッキを使用してお客に「関心」を与える。
一定以上の「関心」を与えるとポーションの販売価格が段階的に上がっていく。
上手くすれば元の値段の2倍で売ることも可能。カードは町の住民と親睦を深めることで入手できる。
個性豊かなキャラクター
町の住人・ライバル様々なキャラクターが登場するが、それぞれにしっかりとした主人公とのストーリーがあり、続きを見たくなる。また、セリフごとに表情・体の動きが多彩でアニメキャラが動いているかのようで見ていて楽しめる。
総評
この手の経営シミュレーションは序盤が一番厳しく歯ごたえがあり、後半になると余裕ができて単調作業になりがちだが、本作は最後まで飽きずにプレイできた。ゲームの各進行段階で新たな素材・ポーション・住民との出会いがあり、限られたゲーム内時間の中でどれからこなしていくかで常に頭を使う。
また、直近の大型アップデートで日本語化されたが完璧な日本語であることに感動した。ストーリーも大きな楽しみになるゲームのため、謎日本語でガッカリすることがなかったのは有難いところ。
また、不満というほどではないが、「素材の一括購入・調合の記録機能」があれば、より快適にプレイできそうに感じた。「素材の一括購入」は単一種類は数量指定して一括購入できるが、「複数種類を複数個」といった購入はできない。「調合の記録機能」については全てとは言わずとも、何パターンか調合に使用した素材を記録しておいてくれれば、便利になると感じた。どちらも終盤になるほど量・回数が増えるため、徐々に億劫になってくる。
※私が機能に気づいていないだけの可能性もあります。
総じて、「調合」・「販売」・「交流」の要素がうまく合わさっており、最後まで飽きずにプレイできた。
個人的には「あともう少しだけ・・・」と思い、ついつい夜更かししてしまうゲームのため、販売ページを見て少しでも興味を持った方は是非プレイしてほしい。
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