どんなゲーム
「They are billions」や「diplomacy is not an option」のように押し寄せる敵を城壁で防ぎつつ撃退する。基地建設・タワーディフェンスRTS。基本システムは他のゲームと同様、資源回収・基地建設の時間が与えられ、一定時間経過後、敵襲があるというものだが、このゲーム最大の特徴は城壁を自在に作れること。
ゲームモードは「ストーリーモード」・「エンドレスモード」・「スカーミッシュ」と一通りそろっている。
2025年1月時点、アーリーアクセス中。
城壁を作成するために多様なパーツが用意されており、それらをブロックのように組み合わせて城壁を作り上げる。物理法則も再現されており、一番下のブロックが破壊されると上段のブロックも破壊され、城壁にいたユニットは巻き込まれて落下ダメージを受ける。
完璧な城壁を目指して試行錯誤
石ブロックは積み上げるほど耐久力が向上する。しかしながら、高く積み上げて城壁を作り、その上にユニットを並べるだけではこのゲームはクリアできない。城壁を作る際に考慮する要素がいくつかある。
- ユニットの高度
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それぞれのユニットには攻撃のための適切な高度が設定されている。そのため、多段式の城壁にするor城壁の間に窓を設ける等して高さを調節する必要がある。
- 屋根の設置
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ゲーム中で雨が降るのだが、この雨に打たれるとユニットの攻撃命中率が大きく低下する。そのため、屋根の設置が必要になり、城壁の後ろには柱を立てて屋根の設置スペースが必要になる。
- 強化設備の配置
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ゲーム中には付近のユニットの攻撃力を向上させる「旗」や攻撃に特殊な効果(弓兵の攻撃を火矢にする等)を付与する設備があり、かなり強力。これらの設置スペースも確保する。
上記を満たしつつ、可能な限り多くの兵数を配置するために試行錯誤することになる。当然、リソースは有限のためどこかで妥協することになるが、取捨選択もこのゲームの醍醐味となる。
今後の改善に期待するところ
プレイしていて気なった点は、下記の通り。
敵ユニットの挙動
敵ユニットが最寄りの構築物を優先的に攻撃する思考ルーチンになっていること。これの何が問題かというと、城壁の一部を破壊して突破できるのに、こちらの本陣を目指すのではなくまだ未破壊で残っている城壁の残骸を攻撃してしまう。そのため、城壁を破壊されてもプレイヤーは落ち着いて体制を立て直せる。
構築物の耐久力表示
構築物(ブロック)の耐久力の残りが分かりにくい。基本的に最下段のブロックが攻撃を受けるため、城壁の崩壊にユニットを巻き込ませないために避難する必要があるが、肝心の城壁の耐久力の確認が面倒くさい。対象のブロックにカーソルを合わせる必要があるが、大量のユニットが襲い掛かるので対象のブロックが隠れてしまう。
総評
現在、アーリーアクセスということもあり「ストーリーモード」はチャプター10で終了(10時間程度)となっているものの、「城壁の構築」という、他の基地建設RTSとは一味違ったこのゲームの楽しさは十分に楽しめる。今後、ブロックやユニット等も増えてくると思われるので、正式版リリースを期待して待ちたい。
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